プログラミングスキルを要求されるという点では、業務系プログラマーとWeb系プログラマーの現場での要求は同じです。しかし、人材として求められているスキルについての要求には違いがあります。転職をして違う現場に行くと、大きなギャップがあることに気付いて苦労することも少なくありません。
業務系プログラマーは現場にいるほとんどがIT系の人材であり、専門性の高さが求められるのが特徴です。互いに同じようなバックグラウンドを持っているのでコミュニケーションを取りやすい傾向があり、互いの理解も進みやすくなっています。ただし、専門性が低いと理解してもらえないことも多く、広くITに特化した知識が求められるのが一般的です。
一方、他の分野の専門家が集っている現場では、Web系プログラマーも他の専門家の職能について理解することが求められます。チームとしてプロジェクトを進行させていくには、互いの秀でている部分がわからなければなりません。そのため、他の分野に対する高い理解力が求められます。
また、持っているバックグラウンドが違う専門家が多いため、考え方そのものに差異があることも少なくありません。その考え方に対する許容力も求められるのがWeb系プログラマーの特徴です。高い専門性を持っていることよりも、むしろ広い業界を許容して理解できることが求められるのがWeb系プログラマーであり、業務系プログラマーとは大きなギャップがあります。